想いを寄せていた幼馴染の結婚式に出席するOLの二の宮こと葉。
スピーチライターの久遠久美のスピーチを聴いてすっかり彼女に魅了されてしまいます。
2人の出会いをきっかけに二の宮こと葉が自らもスピーチライターを目指して奮闘していく様子を描いた物語でした。
スピーチの極意はもちろん、
仕事に対する考え方、
結婚に対する考え方、
政治に対する向き合い方など、
物語のところどころにに示唆に富む言葉がたくさん散りばめられています。
自分に一番身近な、自分にとって一番大切な人を守りたい。誰もがそう思っている。そして、そうできる世の中を作ることが「世の中をよくする」ってことなんだ。
世の中をよくする=自分にとって一番大切な人を守る
「世の中をよくしたい」
使い古されている言葉ですが、このように言い換えるとストンと心の中に収まるような気がしました。
「世の中をよくしたい」ってこういう気持ちのことですよね、と素直に納得できました。
何かを動かすためには、誰かが動かなければ始まらない。それが自分だとして、どうしていけないのか。そう気がついたのです。
学校の規則でも、
会社の規則でも、
法律でも、
世の中の仕組みやルールを変えるためには誰かが動かなければ始まらないんですよね。
何かを変えようとする人はみんなこのような志を持っているんでしょうね。
本日は、お日柄もよく、心温かな人々に見守られ、ふたつの人生をひとつに重ねて、いまからふたりで歩んでいってください。たったひとつの、よきもののために」 おめでとう。
読み終わった後、私も一生に一度くらいは誰かの結婚式で心に残るようなスピーチをしてみたいなぁと思いました。
残念ながらまだその機会はありませんが。