【映画】フィールド・オブ・ドリームス


この映画を初めて観たのは中学生ぐらいの時だったと思う。

初めて観た時にはこの映画の良さがさっぱりわからなかった。オードリーの若林さんもオールナイトニッポンで同じようなことを話していたが「野球の試合をする映画だと思っていたのに、試合もしないうちに映画が終わってしまった」そんな感想だった。

もちろん、中学生ぐらいの年の男の子にこの映画の良さを分かれという方が無理な話だろう。
改めて観てはっきりと分かったのだが、この映画は若い人向けの映画ではない。

この映画はまぎれもなく中年男性向けの映画である。




ケビン・コスナーを先頭に選手たちがとうもろこし畑から出てくる様子はまるで映画のワンシーンのようだ。
この試合のために作られたというロケ地近くの野球場でメジャーリーグの公式戦が行われた時の模様である。



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このように映画さながらにとうもろこし畑の横に作られた野球場でメジャーリーグの試合が行われたり、テレビドラマ化されることが発表されたりと最近、何かと話題になっているこの作品。

小さい頃に観た時の記憶では、ケビン・コスナー演じるある農夫が天の声を聞いて、周囲の反対を押し切って、畑をつぶして野球場を作る、ただそれだけの話だと思っていた。ところが改めて観てみるとそんな単純な話ではなかった。

この映画は野球を通して息子が父親との失われた時間を取り戻すという壮大な物語である。

物語が動き出すのは野球場を作ってからだった。再び天の声を聞いてアイオワからボストンまで行って周囲に心を閉ざした小説家を、そして、野球選手だという若者を球場まで連れてくる。

そして、物語は怒涛のクライマックスへ。

重要な役割を果たすケビン・コスナーの娘役の女の子がとにかく可愛いし、「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーがモデルだという小説家も(※実はダース・ベイダーの声をしている俳優さんだったりするのだが)実にいい味を出していて脇をしっかり固めている。

アメリカのスポーツ情報サイト「Bleacher Report」が発表した「史上最高のスポーツ映画100本」で第2位に選ばれている作品である。

「スポーツ映画」を語るならぜひ観ておくべき作品だと思う。


▼作品データ
<原題>
・Field of dreams
<製作年>
・1989年
<製作国>
アメリ
<監督>
フィル・アルデン・ロビンソン
<上映時間>
・107分
<出演>
ケビン・コスナー(レイ・キンセラ
・キャビー・ホフマン(カリン・キンセラ
エイミー・マディガン(アニー・キンセラ
レイ・リオッタ(”シューレス”・ジョー・ジャクソン
ジェームズ・アール・ジョーンズ(テレンス・マン)
バート・ランカスター(Dr.アーチボルト・”ムーンライト”・グラハム)