【映画】ナイブス・アウト


Amazon Prime Videoのトップページに表示されたので、ちょっとだけ観るつもりで見始めたら面白くて一気に観てしまった。

映画評論サイト「ロッテン・トマト」での批評家支持率は97%で個人的には今年観た映画の中でベスト3に入る作品だった。

この映画は「007」と並んで間違いなくダニエル・クレイグの代表作になるだろう。




この作品は嘘のつけない心優しい女性看護師がその「善良さ」だけを武器に雇われていた小説家が用意した遺産相続というゲームを勝ち抜いていく物語である。

他の登場人物が嘘つきばかりで誰も本当のことを話そうとしない中、この看護師だけは嘘をつくことができない。そして、この嘘がつけないというのが重要なポイントなのである。

この映画の面白さは看護師を嘘がつけないという設定にしたという点にあると言っても過言ではない。

看護師役のキューバ人女優であるアナ・デ・アルマスの大人びていない感じがいいし、「ブレードランナー2049」の妖艶なヒロイン役とは対照的な純朴さも加わってこの嘘がつけないという設定が妙に説得力を増している。

寡黙なジェームス・ボンドが饒舌な探偵を、清廉潔白なキャプテン・アメリカが極悪人を演じるというキャスティングも良かった。

序盤で張られた最後の伏線の回収も素晴らしい。

すでに3作目までの製作が正式に決まっていてNetflixが配給権を獲得している。

批評家支持率97%の面白さはダテじゃない。自信を持ってオススメできる作品だった。


▼作品データ
<原題>
・Knives Out
<製作年>
・2019年
<製作国>
アメリ
<監督>
ライアン・ジョンソン
<上映時間>
・131分
<出演>
ダニエル・クレイグ(ブノワ・ブラン)
・クリス・エバンス(ランサム・ドライズデール)
・アナ・デ・アルマス(マルタ・カブレラ
ジェイミー・リー・カーティス(リンダ・ドライズデール)
マイケル・シャノン(ウォルト・スロンビー)
ドン・ジョンソン(リチャード・ドライスデール)
トニ・コレット(ジョニ・スロンビー)
・ラキース・スタンフィールド(エリオット警部補)
・キャサリン・ラングフォード(メグ・スロンビー)
・ジェイデン・マーテル(ジェイコブ・スロンビー)
フランク・オズ(アラン・スティーブンス)
・リキ・リンドフォーム(ドナ・スロンビー)
・エディ・パターソン(フラン)
・K・カラン(グレート・ナナ・ワッタ)
・ノア・セガン(ワグナー巡査)
クリストファー・プラマー(ハーラン・スロンビー)