伝説の金庫にワーグナーのオペラにちなんだ名前をつけるという発想がオシャレだ。
こういうところにザック・スナイダーというアーティストのセンスを感じてしまうのは私だけだろうか。
「アーミー・オブ・シーブス」。
NETFLIXでの2本目は必然的にこの作品となった。「アーミー・オブ・ザ・デッド」の前日譚である。
この作品では「アーミー・オブ・ザ・デッド」で強烈なインパクトを残したセバスチャン(ディーター)がなぜ、ゾンビに占領されたラスベガスの金庫破りに挑むことになったのかが描かれている。
ハッキリ言ってしまうと個人的には「アーミー・オブ・ザ・デッド」よりもこっちの方が面白かった。
ワーグナーのオペラにちなんだ名前をつけられた伝説の金庫をそれぞれがまるで意志を持った生き物であるかのように描き、それに挑戦することを格式高い儀式であるかのように描いている時点で面白さは確定である。
前日譚ということなので、結末は大体予想できるものではあったが十分に楽しむことができた。
それにしても気になるのはセバスチャンとグウェンドリンの恋の行方である。果たして二人は再会できるのだろうか?
いや、できるわけないか?
▼作品データ
<原題>
・Army of Thieves
<製作年>
・2021年
<製作国>
・アメリカ・ドイツ
<監督>
・マティアス・シュバイクホファー
<上映時間>
・129分
<出演>
・マティアス・シュバイクホファー(セバスチャン/ディーター)
・ナタリー・エマニエル(グウェンドリン)
・ルビー・O・フィー(コリーナ)
・スチュアート・マーティン(ブラッド・ケイジ)
・ガズ・カーン(ロルフ)
・ジョナサン・コーエン(ドラクロワ)
<TOMATOMETER>
・71% ※2021年11月21日現在
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