【映画】「キャッシュトラック」は復讐の鬼と化した父親がブチ切れる映画だった!

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ジェイソン・ステイサムは寡黙で腕っぷしの強い男がよく似合う。

トランスポーター」でも「エクスペンダブルズ」でも「ワイスピ」でも彼が演じているのは基本的に口数が少なくてやたらと強い男である。

その彼が復讐に燃える父親を演じたのが今回の映画「キャッシュトラック」である。



この作品は一人息子を殺された父親がその犯人を探すために素性を隠して現金輸送車の警備員となり、犯人を探し出して復讐を果たすという物語である。

最初は何者なのかがさっぱり分からない新人警備員が現在と過去の場面を行ったり来たりしながら少しずつその素性が明らかになって行く過程にはワクワクした。

また、ガイ・リッチー監督の作品らしく、映画の中で交わされる会話は決してお上品とは言えないものの、ウィットに富んでいてニヤっとさせられた。

だが、今回のジェイソン・ステイサムはこれまでの作品のように圧倒的な強さを誇る訳ではない。確かに強いのだが、かなり敵からバンバン撃たれてやられてしまうのだ。

そもそもがフランス映画「ブルー・レクイエム」のリメイクということなので仕方がなかったのかもしれない。ただ、私的には最後の敵を倒す場面でも少々盛り上がりに欠ける感が否めなかった。トンチを効かせて敵の裏をかいて戦うのではなく、正面からぶつかって圧倒的に敵を倒すジェイソン・ステイサムが観たかった。その意味ではちょっと物足りない映画だった。


▼作品データ
<原題>
・Wrath of Man
<製作年>
・2021年
<製作国>
アメリカ・イギリス
<上映時間>
・118分
<監督>
ガイ・リッチー
<出演>
ジェイソン・ステイサム(パトリック・ヒル/H)
ホルト・マッキャラニー(ブレット)
・ジェフリー・ドノバン(ジャクソン)
ジョシュ・ハートネット(ボーイ・スウェット・デイブ)
スコット・イーストウッド(ジャン)
<TOMATOMETER>
・66% ※2022年1月5日現在


▼「ジェイソン・ステイサム」といえばやはりこの作品