ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン5の最終話を観てからそのままの勢いでこの作品を観た。
「ブレイキング・バッド」の後日談であるこの映画はジェシーがウォルターと別れてからの物語を描いたスピンオフ作品である。
ギャングたちに監禁されていたジェシーをウォルターが意図していなかったにもかかわらず、結果的に救い出し、別れた直後からこの物語は始まる。
監禁場所から盗んでジェシーが運転して逃げる車がタイトルにもなっている「エルカミーノ」。スペイン語で「道」を意味する。
この作品ではジェシーが監禁されていた時の記憶がフラッシュバックする様子が描かれる。
その様子はあまりにも過酷だ。ここまで人が人に酷いことができるのだろうかと思われるほど過酷である。
特にかつてジェシーの舎弟でもあったトッドの「ろくでなし」ぶりが際立つ。そして、ジェシーがドラマの最終話でとった行動の理由がこの映画を観るとよくわかる。
高校時代の化学教師であったウォルター・ホワイトに目をつけられたばっかりにジェシーの人生はめちゃくちゃになってしまった。もちろん、自業自得といった感も否めないが。
しかし、これはドラマを観ればわかることだが、ウォルターは極悪人だが、ジェシーは義理人情に厚い基本的にいい奴である。これは人情だと思うのだが、やはり私はいい奴には幸せになってもらいたい。
正直、楽しい映画であるとはお世辞にも言えないものの、ジェシーが再び歩む新しいやり直しの人生では幸せになって欲しいと願わずにはいられない作品だった。
▼作品データ
<原題>
・El Camino: A Breaking Bad Movie
<製作年>
・2019年
<製作国>
・アメリカ
<上映時間>
・122分
<監督>
・ヴィンス・ギリガン
<出演>
・アーロン・ポール(ジェシー・ピンクマン)
・ジェシー・プレモンス(トッド)
・クリステン・リッター(ジェーン・マーゴリス)
・チャールズ・ベイカー(スキニー・ピート)
・マット・ジョーンズ(バッジャー)
<TOMATOMETER>
・91% ※2022年3月10日現在