【本】「ペッパーズ・ゴースト」


私は小説家の伊坂幸太郎さんの作品が好きだ。

初めて読んだのは「オーデュボンの祈り」だった。
それ以来、伊坂幸太郎さんの紡ぎ出す世界に魅了され続けている。

伊坂幸太郎さんは私が新刊が出る度に買って読んでいる作家の唯一である。だから、伊坂幸太郎さんの本だけはエッセイも含めて単行本で出されているものはすべて読んでいる。

伊坂さんの作品は、どの作品であってもいつもテンポ良く読み進めることができる。私は伊坂作品の醍醐味は登場人物たちのウィットに富みつつも、含蓄のある言葉のやりとりだと思っている。だから、どの作品もテンポ良く読み進めることができるのだと思う。

今回の作品「ペッパーズ・ゴースト」も自爆テロというあまり明るいとは言えない内容の話ではあるものの、読み進めても暗い気持ちにならないのはどこか超然とした登場人物たちの軽妙な会話のやりとりがあるからだと思う。

5月13日には伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」など5作品の英訳が英国推理作家協会の協会賞の翻訳部門の候補に選ばれたというニュースも報じられた。

7月には「マリアビートル」原作のなんとあのブラピ主演の映画の公開も控えている。

これからも伊坂幸太郎さんの紡ぎ出す世界に魅了され続けていきたい。


▼作品データ
<タイトル>
・ペッパーズ・ゴースト
<著者>
伊坂幸太郎
<発売日>
・2021年10月1日
<発行所>
朝日新聞出版