NETFLIX史上最大の製作費2億ドル、「ブレード・ランナー」のライアン・ゴスリングと「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスが出演、「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟監督。
この3つだけでも私の期待値を上げるのには十分だったのだが……。
残念ながらイマイチだった。
まず序盤のテンポが悪い。まずは登場人物の背景やこれまでの人間関係を描きたかったのだろうが話がダラダラと進むのでなかなか物語に集中できなかった。
中盤から後半にかけてはまずまずといった感じ。ライアン・ゴスリングとアナ・デ・アルマスのアクションシーンもキレキレでお金をかけた超大作ならではという感じの爆破シーンも迫力満点で良かった。
のだが、そもそも話自体があまり面白くなかった。
エンディングがスッキリしない。一番悪い奴はそのまま、存在を匂わせていた黒幕の存在も明かされないままで物語は終わる。
「続編ありき」なので仕方がないのかもしれないが、終わった後の爽快感みたいなものは全く感じられない作品だった。こういうアクション映画だったら、やはり最後は悪い奴を徹底的にやっつけて欲しかったのだが。
あと、クリス・エヴァンスの悪役が見ていられなかった。役の幅を広げたいというのは分かる。しかし、完璧な善人顔なのだから、無理して悪い奴を演じなくてもいいのではないかと思う。これからも彼にはキャプテン・アメリカのようないい奴を演じ続けて欲しい。
<原題>
The Gray Man
<配信年>
・2022年
<製作国>
・アメリカ
<監督>
・ジョー・ルッソ
・アンソニー・ルッソ
<出演>
・ライアン・ゴスリング(シエラ・シックス/コート・ジェントリー)
・クリス・エヴァンス(ロイド・ハンセン)
・アナ・デ・アルマス(ダニ・ミランダ)
・ジェシカ・ヘンウィック(スザンヌ・ブリューワード)
・レゲ=ジャン・ペイジ(デニー・カーマイケル)
<配信サイト>
・NETFLIX
https://www.netflix.com/jp/title/81160697