【ドラマ】「シタデル」シーズン1


製作総指揮「ルッソ兄弟」の名前を聞いただけで期待しない訳にはいかなかった……


のだが、正直ちょっと期待外れだった感がある。


とにかく素人の私から観てもツッコミどころが満載なのである。


まず主人公の2人。CIAでも、MI6でもない、どこの国にも属さない神話のような組織であるはずのシタデルのエージェントの2人の出自が問題である。


一方はシタデルと敵対する組織であるマンティコアの幹部の息子で、もう一方はテロリストの娘なのである。「そもそも何でスパイになれたの?」とここでまずツッコミを入れたくなった。


次にこの2人の組織での傍若無人ぶりがハンパなかった。特にメイソン・ケインの傍若無人ぶりはハンパなかった。上司の命令は聞かないし、命じられたことを命じられた通りにしないし、平気で嘘をつく。もうやりたい放題なのである。スパイ組織にこんな奴がいたら崩壊するに決まっていると思っていたら本当に彼が原因でシタデルが崩壊してしまったので驚いた。


最後にこの物語をややこしくしているのが「バックストップ」という記憶を戻したり、消したりできるシステムである。


記憶が消えて全くの別人になって8年も経っているというのに、戦い方は覚えているとか、消される前の記憶の出来事をフラッシュバックで見てしまうとか。でも、記憶が消されたエージェント同士で結婚してるのに奥さんの方は何の違和感も感じずに結婚生活を送っているとか。とにかく観ているとツッコミたくなる所がたくさんあった。


1話あたりが40分前後でしかも全6話なので短期間でサクッと観ることができるのは良かった。オープニングで流れるテーマ曲も好きだ。ツッコミどころは満載だが、まだ物語は続くみたいなので今後の展開に期待したい。


●作品データ
<原題>
・Citadel
<製作国>
アメリ
<配信年>
・2023年
<話数>
・シーズン1 全6話
<出演>
リチャード・マッデン(メイソン・ケイン、カイル・コンロイ)
・プリヤンカー・チョープラー(ナディア・シン)
・スタンリー・トゥィチ(バーナード・オーリック)
レスリー・マンビル(ダリア・アーチャー、駐米英国大使、マンティコアの幹部)
・アシュリー・カミングス(セレステ、アビー・コンロイ)
<配信サイト>
Amazon Prime Video