【映画】「マン・フロム・トロント」


特に意識した訳ではなかったのだが「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」と今回の「マン・フロム・トロント」を立て続けに2本観たら、たまたまどちらもウッディ・ハレルソンが出演する映画だった。

今年最大のヒット作である「トップガン マーヴェリック」のトム・クルーズほどの派手さはないが、ウッディ・ハレルソンもトム・クルーズと同じく息の長い俳優の1人である。

年齢を重ねるに連れて「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の時のようなギラギラした雰囲気は無くなってしまい、すっかり優しそうなおじさんになってしまった感があるが、ウィキペディアによると父親はマフィアに雇われの殺し屋であり、本人もプライベートでは数々の問題行動を起こしてきたとのことなので、こんなにも長い間多くの作品に出演できたのはやはり演技の実力があるからなのだろう。

「マン・フロム・トロント」はひょんなことから凄腕の殺し屋に間違えられた男がその間違えられた殺し屋として振る舞うことになり、そして、そこに本物の殺し屋が登場してきてドタバタと物語が展開していくアクションコメディである。

物語の内容はどこかで観たことがあるような話だった。何をやってもうまくいかなかった男が間違えられた殺し屋との出会いでこれまでの人生を見つめ直す。その一方で殺し屋も自分に間違えられた男との出会いをきっかけに殺し屋稼業から足を洗い新しい人生を歩もうとする。そして、出会うはずのなかった2人の友情が育まれていく。

これは個人的な好みの問題なのだが、アカデミー賞でウィル・スミスから平手打ちを食らったクリス・ロック、「ラッシュ・アワー」のクリス・タッカー、そしてこの作品のケビン・ハートなど、甲高い声でやたらとまくし立てる系の俳優さんはどうも苦手である。

この映画も最初から最後までけテディことケビン・ハートのマシンガントークが炸裂しっぱなしだった。

無口な男とおしゃべりな男との掛け合い。こういうのが好きな人にはたまらない映画なのかもしれない。


<原題>
・The Man from Toronto
<製作国>
アメリ
<配信年/公開年>
・2022年
<上映時間>
・112分
<監督>
・パトリック・ヒューズ
<出演>
・ケビン・ハート(テディ)
・ウッディ・ハレルソン(マン・フロム・トロント
ジャスミン・マシューズ(ロリ)
・ケイリー・クオコ(アニー)
・ピアソン・フォード(マン・フロム・マイアミ)
<配信サイト>
NETFLIX
https://www.netflix.com/jp/title/81251628