石油業界大手「出光興産」の創業者である「出光佐三」をモデルにしたというこの作品。
この作品を手に取るまで徹底的に「無私」を貫き、人のため、さらには「日本」のために自分の人生を費やした人間がいたという事実を知らなかった。
読み進めていくうちに果たしてここまで「清廉潔白」に生きることができた人間がいたのかと逆に疑わしくなってしまうほどだった。
この作品で描かれていることが本当に事実だとすればかつての日本に「出光佐三」という素晴らしい人間がいたということを同じ日本人として誇らしく感じた。
この出光興産の創業者である「出光佐三」という人物はもっと多くの人たちに知られてしかるべき人物であると思う。
●作品データ
<発行年>
・2012年
<著者>
・百田尚樹(ひゃくたなおき)
<発行元>
・講談社
<受賞歴>
・第10回本屋大賞(2013年)
<オススメ度>
★★★★