【映画】シャザム!

シャザム!(字幕版)

シャザム!(字幕版)

  • ザッカリー・リーヴァイ
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思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれる。
「シャザム!」という言葉を唱えると、S=ソロモンの知力、H=ヘラクレスの強さ、A=アトラスのスタミナなど6つのパワーを持つ筋骨隆々のヒーローに変身する。だが、ビリー(ザカリー・リーヴァイ)の心は少年のままだった。
(シネマトゥディより抜粋)

〈出典〉シネマトゥデイ:映画の情報を毎日更新!

僕は同じDCコミックの映画化作品でもティム・バートン監督のマイケル・キートンが演じる「バットマン」よりもクリストファー・ノーラン監督のクリスチャン・ベイルが演じる「バットマン」やザック・スナイダー監督のベン・アフレックが演じる「バットマン」の方が好きです。


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「シャザム!」は「見た目はオトナ、中身はコドモ」のキャッチフレーズ通り、これまでのDCコミックの映画化作品のダークでシリアスな作風とは全く異なる作品となっていました。


冒頭はいきなり衝撃的なシーンから始まります。
1974年、ニューヨーク州北部の夜の道を走行中の車。
後ろの席に座った少年が「占い玉」で遊んでいると、運転中の父親が「オモチャは禁止だ」と怒ります。
少年が「クリスマスだよ」と言い返すと助手席に座っていた少年の兄が少年の兄からオモチャを取り上げたところから兄弟ゲンカが始まります。

「情けない。人に頼るな。いいか、男なら自分の力で戦え」

と父親から一喝された少年が黙り込んでしまうと突然、運転していたはずの父親と助手席に座っていたはずの兄がいなくなり、見知らぬ宮殿の中へ。

魔術師が現れ、少年に言います。

「私は魔術師評議会の最後の1人、7つの大罪から王国を守ると誓った」
「だが、月日は流れ、私も年をとった。だから勇者が必要だ。わが魔術を継ぐ者が…」

しかし、この少年は魔術師の前で純粋な心を示すことができずに宮殿から追い出されてしまいます。

再び、父親が運転する車に戻された少年は車の中で大騒ぎします。

「待って!僕はふさわしい。戻して!」

少年が車の中で暴れだしたため父親は運転を誤り、他の車とぶつかってしまい父親は車外に放り出されてしまいます。

それから月日は流れて現在のフィラデルフィアへ。


幼い頃に母親と離れ離れになってしまったビリー・バットソンは里親のもとを抜け出しては、実の母親を探す日々を送っていました。再び、新しい里親に引き取られたビリー。
新しい両親と兄弟がいる新しい家にやってきました。

一方「お前はふさわしくない」と魔術師から告げられた少年も大人になり、宮殿の場所を探っていました…。

予告動画を観た時にはもっとコメディ要素の多い映画なのかと思いましたが、実際は違いました。

もちろん、子供が主人公の映画なので、ヒーローになった自分を動画で撮影してネットにアップしたり、身につけた能力を使ってお金を稼いだりする様子はいかにも現代っ子的な感じがしましたが、実際には幼い頃に母親に捨てられた少年が新しい家族と出会い、ひょんなことからヒーローとなり、そして、家族一丸となって敵と戦いながらその絆を深めていくというお話でした。

ところどころにバットマンやスーパーマンなどの他のDCコミックのヒーローたちの要素が散りばめられていて「分かる人には分かる」的な要素もありまして、観ながら「ニヤッ」とする場面もいくつかありました。

他の方たちも書いていますが、僕も一番の見どころは家族で敵と闘うシーンではなくて、敵を倒した後の最後のシーンだと思います。まさか、あのスーパーヒーローが出てくるとは思いませんでした。

観終わったあと、「家族っていいな」と優しい気持ちになれる映画でした。


▼作品データ
<原題>
・Shazam!
<製作年>
・2019年
<製作国>
アメリ
<監督>
・デヴィット・F・サンドバーグ
<上映時間>
・132分
<出演>
・ザカリー・リーヴァイ(シャザム)
・アッシャー・エンジェル(ビリー・バットソン)
・ジャック・ディラン・グレイザー(フレディ・フリーマン)
マーク・ストロング(Dr.サデウス・シヴァナ)