今週のお題「やる気が出ない」
「脳」というのはそもそも「やり始めないとやる気が出ない」ようになっているものらしいです。
僕が好きなTBSテレビ系列で放送されている「新・情報7DAYSニュースキャスター」に出演されている東京大学薬学部教授・脳科学者の池谷裕二さんとコピーライター・株式会社ほぼ日ほぼ代表取締役社長の糸井重里さんの対談集である「海馬 脳は疲れない」という本にそのようなことが書いてありました。
この本を読んで以来、僕は何かとりあえずやらなければならないことがあると、とりあえず文字通り「やる」ことにしています。
僕のような普通の人ならやりたくないことの代表格が「掃除」と「勉強」と「仕事」でしょうか。
「いえ、私は掃除も勉強も仕事も大好きです」なんて人には僕もめったにお目にかかったことがありません。ほとんどの人たちが僕のように「やりたくはないけどやらなければならないからやっている」状態なのではないでしょうか。
ですが、このブログを読んで下さっている方の中にもこんな体験をしたことがある人がおそらくいらっしゃるとは思うのですが、やり始める前はあまりやる気がしなかったのに、いざ始めてみたらどんどん集中して気が付いたら1時間ぐらい経っていた経験ってありませんか?
いざトイレ掃除を始めてみたら、最初は便器を掃除しているだけだったのに、掃除しているうちに便座に付いている汚れが気になって、便座の掃除もしたくなって、便座の掃除をしていたら今度はトイレの床に落ちているホコリが気になって、結局、掃除機までかけてしまってとか。
問題を解き始めたらだんだん面白くなってきて、次の問題、次の問題とどんどん問題を解いてしまっていたりとか。
仕事の資料を作っていたら、あの内容も入れなきゃ、この内容も入れなきゃとなって最初は5ページの資料を作る予定だったのに結局、倍以上のページの資料を作っちゃったとか。
池谷さんと糸井さんが本の中でおっしゃっているのですが、どうやら「いざやり始めたらどんどん集中してあっという間に時間が経ってしまった」という経験は脳の構造に秘密があるらしいのです。
もちろん、やる気がないままにやり始めてみてもなかなか集中できないこともあります。ですが、やる気がない時でもとりあえず「やってみる」ことが重要みたいです。
「千里の道も一歩から」ということわざもあるようにとりあえずやり始めないことには何も始まりませんからね。
やる気を出すために読んでみてはいかがでしょうか?
▼作品データ
<著者>
・池谷裕二
・糸井重里
<出版社>
・新潮社
<発売日>
2005年7月1日