【映画】ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋


あくまでも個人的な考えではあるが、アメリカの頑固オヤジを演じさせたら世界一なのはクリント・イーストウッド、そして、アメリカの強い女性を演じさせたら世界一なのはシャーリーズ・セロンだと思う。

そのシャーリーズ・セロンアメリカの大統領候補を演じたこの作品は決して強いだけではない彼女の魅力が満載の映画だった。


この映画はアメリカの国務長官がかつて自分がベビーシッターをしていたことがあるジャーナリストの男性と再会し、次期大統領候補として活動をしていく中で互いに惹かれあっていき、そして、恋に落ちるという作品である。

アメリカの国務長官、そして次期大統領候補というだけでも十分に強いアメリカ人女性という設定である。だが、この映画でシャーリーズ・セロンが演じるシャーロットは決して強いだけの女性ではない。

国際会議で各国との交渉に悩み、支持者との関係に悩み、そして、恋に悩む。まさに仕事、人間関係、そして、恋に悩む等身大の女性を演じている。

セリフが今どきの若者が使うような言葉だったり、性描写がかなり直接的でも作品のテイストが下品にならないのはシャーリーズ・セロンのキャラクターのたまものだと思う。セス・ローゲン演じるフレッドのキャラクターもよかった。不器用だが実直な男性という感じで相手役としてとても好感が持てた。

現実世界では決してあり得ないラブ・ストーリー。でも、ひょっとしたら…とも思わせてしまう。そんなシャーリーズ・セロンの魅力満載の映画だった。


▼作品データ
<原題>
・Long Shot
<製作年>
・2019年
<製作国>
アメリ
<監督>
・ジョナサン・レビン
<上映時間>
・123分
<出演>
セス・ローゲン(フレッド・フラスキー)
シャーリーズ・セロン(シャーロット・フィールド)
・ジューン・ダイアン・ラファエル(マギー・ミキリン)
・オシェア・ジャクソン・Jr.(ランス)
・ラビ・パテル(トム)
ボブ・オデンカーク(チェンバース大統領)
アンディ・サーキス(パーカー・ウェンブリー)
<TOMATOMETER>
・81% ※2021年11月15日現在


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